アミノ酸で解決したい日本人の疲労問題
―日本人の疲労と休養の関係について、どのようにお考えですか?
河内:日本では「お疲れ様」という言葉があるように、疲労を表現することが文化的に根付いています。しかし女性は家庭内での仕事が多いにも関わらず、その疲労を表に出すことに、躊躇する傾向があります。男性は外で働いて疲れるのは当然という認識がある一方、家事や育児による疲労は「見えない労働」として軽視されがちです。
―女性特有の課題について、もう少し詳しくお聞かせください。
河内:女性に多く見られる課題として、「見えない労働」があります。例えば、家事や育児は数値化しにくい労働であり、その疲労度が適切に評価されにくい。また、ホルモンバランスの変化による体調の波も、周囲から理解されにくい問題の一つです。
さらに、働く女性の場合、仕事と家庭の「二重負担」を抱えているケースが多く、その結果として十分な休養が取れていない実態があります。帰宅後も家事や育児が待っているため、仕事の疲れを引きずったまま就寝することになり、質の良い睡眠が取れないという悪循環に陥りやすいのです。
―この状況を改善するために、どのようなアプローチを考えていらっしゃいますか。
河内:まず重要なのは、「休養」を後回しにしない意識づくりです。具体的な改善策として、限られた時間の中で効率的に回復力を高める方法を実践してほしいと考えています。例えば、就寝前のアミノ酸摂取による睡眠の質の向上や、短時間でも効果的なリラックス方法の提案などです。
―アミノ酸について、休養の一つとして伝えていきたいですね。
河内:はい。私たちは「休養」の新しい価値を、アミノ酸を通して提案していきたいと考えています。特に女性の方々の「見えない不調」に寄り添いながら、より良いコンディション作りをサポートしていきたいと思います。
アミノ酸に関する正しい知識と活用法を知ることで、より多くの方々が自身の健康管理に主体的に取り組めるような環境づくりを目指しています。そのために、わかりやすい情報発信や、具体的な実践方法の提案を続けていく予定です。

【プロフィール】
河内 未土氏
味の素株式会社 バイオ&ファインケミカル統括部 マネージャー。2004年入社。大阪での営業を経て、マーケットクリエイター、ドラッグストア専任営業、スポーツニュートリション部(アミノバイタル事業部)を経験。現在は健康学術チームでアミノ酸普及啓発プロジェクトを担当。
調子いいやつ!アミノ酸プロジェクト:https://amino-project.ajinomoto.co.jp/