休養の日

アミノ酸で変わる毎日 ~2025年、新しい休養のカタチ~

味の素株式会社
バイオ&ファインケミカル統括部 マネージャー
河内 未土氏

アミノ酸という言葉の認知度は約9割と高いものの、その具体的な働きや特徴についての理解はあまり進んでいないのが現状です。この現状に対し、味の素株式会社は「調子いいやつ!アミノ酸プロジェクト」を立ち上げ、女性たちの日常生活における悩みに寄り添いながら、アミノ酸の効果的な活用方法を提案。「なんとなく疲れている」という状態を改善し、コンディションを向上させるための啓発活動に取り組んでいます。

調子いいやつ!アミノ酸プロジェクト:https://amino-project.ajinomoto.co.jp/

《前編》を読む

プロジェクトの具体的な取り組み

―前回は、アミノ酸の必要性などをお聞きしましたが、社会でのアミノ酸の認知度と理解度の現状はいかがですか。

河内:興味深いことに、アミノ酸という名前の認知度は約9割と非常に高いのですが、その特徴や働きについての理解度は驚くほど低いのが現状です。一部の方が「アミノ酸=スポーツドリンク」や「アミノ酸=筋トレ」というイメージを持っているだけで、日常生活における重要性についてはあまり認識されていません。

例えば、当社で実施した調査では、アミノ酸が睡眠の質を改善できることを知っている人は2割程度でした。また、美容面での効果や、メンタルヘルスへの影響についても、認知度は低い状況です。

―そこで、「調子いいやつ!アミノ酸プロジェクト」を立ち上げたのですね。今回は、具体的な取り組みについて詳しくお聞かせください。

河内:3月のプロジェクトローンチイベントを皮切りに、様々な形で生活者の皆様にアプローチしています。

―その他はどのような発信をされているのですか。

河内:「伝える」という部分では、メディアミックスによる情報発信を行っています。例えば、ポッドキャスト番組のOVER THE SUNでの支援企画があります。この企画では、アミノ酸グッズの詰め合わせをリスナーにプレゼントし、「お一つどうぞ」というキャッチフレーズとともに、周りの労いたい人に渡してもらうという取り組みを実施しています。

また、雑誌やウェブでの情報発信も積極的に行っています。例えば、ファッション誌やオンラインニュースメディアとコラボレーションした動画を配信しています。

「PIVOT」 【アミノサイエンス】ハセンの知らないアミノ酸の世界

https://www.youtube.com/watch?v=5zG3oLS_Guw

「CREA」ジェーン・スー&堀井美香「朝、起きた瞬間から疲れています…」30~40代、女性読者のお悩みに回答!

https://crea.bunshun.jp/articles/-/54256

―企業としての社内の取り組みも行っているそうですね。

河内:はい。社内での実践も重要だと考えています。アミノ酸だけに特化したものではないのですが、例えば、社員食堂では栄養士と協力して、たんぱく質を始めとする栄養のバランスを考慮したメニュー提供を行っています。

休養学視点のアミノ酸

―今回、休養学に注目された理由についてもお聞かせください。

河内:はい。私たちが休養学に注目した理由は大きく3つあります。1つ目は、休養の質的向上への社会的ニーズです。従来の「ただ休む」という考え方から、より効果的な休養方法を求める声が高まっていると感じています。

2つ目は、アミノ酸と休養の密接な関係性です。特に疲労感や睡眠の質に関して、アミノ酸が重要な役割を果たすことが、最新の研究で明らかになってきました。また、体を動かすことも休養の一タイプであるということなので、スポーツサプリメント等に活用されているアミノ酸も休養のサポートができるのではと考えられます。

3つ目は、科学的アプローチの重要性です。休養学は、生理学、栄養学、睡眠科学など、様々な分野の知見を統合した領域だと思います。このような科学的な視点は、私たちのアミノ酸研究とも親和性が高いと考えています。

―休養学との更なる連携についてはどのようなイメージをお持ちですか?

河内:例えば、休養学関連の先生方と協力して、一般向けのセミナーやワークショップなども企画して、アミノ酸と休養の関係性について、わかりやすく発信していきたいと考えています。

プロジェクトの未来像

―その他、今後の展開についてはいかがでしょうか?

河内:特に、働く女性が多い企業や、健康経営に積極的な企業との協働を通じて、より多くの方々にアミノ酸の価値を知っていただく機会を創出していきたいと思います。

―最後に、このプロジェクトを通じて目指したい未来像をお聞かせください。

河内:このプロジェクトを通じて、皆さんの調子を上げて幸せな時間を送っていただきたいと考えています。調子が上がらないことには好きなことも十分にできませんし、周りの方々にも十分に向き合えません。私たちは、ちょっとした工夫で調子を上げるためのお手伝いをしていきたいと考えています。アミノ酸という選択肢を思い出していただき、それぞれの方の生活に合った形で取り入れていただければと思います。

―そのために、アミノ酸についてもっと知って頂きたいですね。

河内:そうですね。アミノ酸は私たちの体の基本となる重要な物質でありながら、その本質的な価値はまだ十分に理解されていません。味の素の「調子いいやつ!アミノ酸」プロジェクトは、特に日々頑張る女性たちの健康な生活をサポートすることを目指していきたいです。

―河内さんの言葉にあるように、ほんの少しの習慣の変化で、私たちはより良いコンディションで日々を過ごすことができるのかもしれません。アミノ酸という、体の中の小さな働き者たちの力を、もっと活用していく時代が来てほしいと思います。本日はありがとうございました。

【プロフィール】

河内 未土氏

味の素株式会社 バイオ&ファインケミカル統括部 マネージャー。2004年入社。大阪での営業を経て、マーケットクリエイター、ドラッグストア専任営業、スポーツニュートリション部(アミノバイタル事業部)を経験。現在は健康学術チームでアミノ酸普及啓発プロジェクトを担当。

調子いいやつ!アミノ酸プロジェクト:https://amino-project.ajinomoto.co.jp/