国民健康づくり対策は、国民の健康増進と疾病予防を目的とした総合的な施策です。1978年から始まった第一次対策では、栄養、運動、休養の3要素が掲げられ、市町村保健センターの整備や保健師などの保健医療従事者の確保、健康診査の充実に重点が置かれました。1988年からの第二次対策では、市町村健康づくり推進事業の展開や健康文化都市の推進が行われました。2000年からスタートした第三次対策「健康日本21」では、生活習慣病予防を重視し、具体的な数値目標を設定して科学的根拠に基づく施策を展開しました。2013年からの第四次対策「健康日本21(第二次)」では、健康寿命の延伸や健康格差の縮小、生活習慣病の発症予防と重症化予防、社会環境の整備に焦点を当てています。これらの施策を通じて、すべての国民が健やかで心豊かに生活できる活力ある社会の実現を目指しています。