ガンバリ方

在宅勤務で時間ができたはずなのに、ダラダラ仕事してしまい疲れている気がします。

「脳の仕組み」を知って、サクサク!仕事を進めましょう。

季節はすっかり春! ニューノーマルな日常も3年目に入りますが、まだまだ引き続きリモート生活という人もいるでしょう。新しいペースになじんだつもりでも、己を律しながら緊張感をキープするのは、難しいもの。「自分はダメだなあ……」と落ち込むことはありません。3つの脳の仕組みを使いこなせるようになれば、ぐっとラクになるかもしれませんよ。

脳の仕組み1:“それ”しかしない場所をつくる

私たちの脳は、「場所」と「行為」を二つセットで記憶します。例えばいつも仕事をしている机でゲームをすると、脳はそこはゲームをする場所だと記憶し、仕事机に向かうときから、できるだけ速やかにゲームができるように準備して臨んでしまいます。すると「集中できないからまずゲームでテンション上げよう」という発想が浮かぶことに。これは本人の意思の問題ではなく、脳に間違った記憶をさせたことが原因です。そこで、脳が混乱しないように“それ”しかしない場所をつくってみましょう。

仕事をすると決めた場所では、仕事だけに集中する。途中でお菓子を食べたくなったら机とは別の場所で食べて、何も持たずに戻る。ゲームをしたくなったら、席を離れてゲームをする。こうすることで、脳は「仕事机=仕事する場所」と記憶するので、席に着けばすんなり作業を始められます。

脳の仕組み2:「脳の時間割」に合わせて、脳が集中する時間に仕事をする

脳には時間帯によって分泌されるホルモンや脳波活動、体温の変化が決まっています。「脳の時間割」に合わせれば、すんなり仕事に取り組めます。

午前中・・・脳は睡眠中にいらない記憶を消去するので、目覚めた直後がスッキリしています。試しに朝目覚めていきなり仕事机に座り作業してみると、びっくりするほどすぐ終わるはずです。そして意外に思うかもしれませんが、朝に前日の振り返りをするとすんなり書けます。1日で一番頭が良いのは起床4時間後、大抵午前10時ごろです。集中して作業したいときはこの時間が最適です。

午後・・・昼過ぎには脳は働かなくなるので、この時間は集中を要する作業には向いていません。夕方は体温が最高になり体が良く動くので、気分転換にストレッチなどするのもおすすめです。夜は頭が働かないので、やるべきことは午前中を中心に日中に終わらせましょう。

脳の仕組み3:休憩する前にメール返信でも手をつけて、行動の「区切り」を変える

脳は行動に区切りをつけて記憶し、その記憶をもとに次の行動を命令します。例えば、外出から帰ってきて「疲れた~」と休む。ここが行動の区切りになると、仕事に戻るために脳は新しく行動を命令しなければなりません。脳にとってはこれが負担なので、私たちは「面倒くさい」と感じるのです。
そこで、外から帰ってきたらメールの返信だけでもいいので仕事に手をつけてから、「疲れた~」とソファへ。すると、脳は次にどんな行動をするのか予測が立っているので、休憩を終えたらすんなりと作業を始めることができます。

脳の仕組みを利用したこの方法、仕事だけでなく、子どもの宿題や家事などでも考え方は同じです。「この辺りで一旦リセットして、毎日を立て直したい」、そう思ったら即行動! ぜひトライしてみてください。