休養について

健康維持する上で大切な三大要素とは?

ヒトが健康を維持する上で、重要な要素と言えば「運動」「食事・栄養」「休養」です。「運動」を広く「動くこと」と捉えれば、この3つの繰り返すことこそが、生きることであると言っても過言ではないでしょう。どんなに効果的に運動を取り入れていても、ファストフードやお菓子ばかり、野菜ばかりといった偏った食事では強い体は作られません。逆もまたしかりで、毎日の食事には気遣っているのに、部屋に閉じこもった生活でまったく運動せずにいては筋肉も骨も衰えてしまいます。

スポーツ科学の分野では、いち早く「休養」に注目

ここで一つ、休養先進国のお話をご紹介しましょう。 健康を担う三大要素の「運動」「食事・栄養」「休養」は、アスリートのパフォーマンスを向上させるための必須要素でもあり、スポーツ科学の分野では2006年頃から「休養」の専門的な研究が進んでいます。その先駆けがオーストラリアです。「アメリカでもロシアでもなく、オーストラリア?」ちょっと意外かもしれません。1976年のモントリオールオリンピックで金メダルを一つも獲得できなかったことを機に、オーストラリアでは、80年代から選手の心身を高める研究を本格化。現在では国の人口に対する五輪メダル数は世界トップクラスを誇りますが、そのサポートの一翼を担っているのが、2006年に設立された「リカバリーセンター」です。ここで着目しているのが、まさに「休養」。トレーニングや試合の前後に質の高い休養を積極的にとることで、パフォーマンスの向上が期待できることが確認されました。

スポーツ分野での例をお話しましたが、パフォーマンスの向上が望まれるのは、何もアスリートに限ったことではありません。日常生活でもガンバリ時はたくさんあります。「運動」や「食事・栄養」にプラス、「休養」への意識の持ち方で、毎日の活力や健康は変わる可能性があるのです。

【記事提供】オフラボ:働き方のその前に。考えてみませんか?本当に意識したい「休み方」